貴重な水車の古材を利用した壁掛けで、取っ手部分は枯木を古い鉄釘で打ち付けてあります。
大きな水車の羽板の一枚で、水錆や釘跡が綺麗に残った非常に状態のよい板です。
絵柄は「鬼の寒念仏」で、上部に道歌が添えてあります。
「真無き姿ばかりは墨染めの心は鬼に表れにけり」
画意を説明するような句で、外見ばかりを整え、心根が伴わない人間の偽善性を風刺した図です。
人気を博し、大津絵の代表となってからは「魔除け」「夜泣き止め」とも称され、現在では玄関先などに厄除けとして飾られる場合も多いようです。
そこそこ重量のあるものですので、掛ける場所にはご注意下さい。
取っ手部分の形状が特殊ですので、一般的なワイヤーフックなどでは掛けることができません。適したフックが無い場合は、申し訳ありませんが取っ手に紐をくくるなどして工夫して頂く必要があります。
高さ1155×幅205×厚み20〜35(mm)
画題については
『鬼の寒念仏』(大津絵の店HP)(www.otsue.jp)も是非ご覧ください。