耳を残した色紙サイズの厚手の和紙に『猫と鼠』を描いたものです。
　かなりしっかりした紙ですので、裏打ちせずにそのまま額に入れて飾ることができます。天面と裏板で挟みこむ洋風の額のようなタイプが適しています。

　通常の色紙よりも少し大きいですので、色紙掛等を利用される場合はご注意下さい。厚みはありませんので、裏に厚紙を重ねられるなど、工夫が必要かもしれません。

　正確には『猫と鼠の酒盛り』という絵柄で、喰い喰われる関係の両者が酒盛りに興ずる姿は、ユーモラスであると同時に強烈な諷刺にもなっています。
　江戸後期の定番「大津絵十種」にこそ選ばれませんでしたが、今では鬼や藤娘と匹敵する人気を誇っています。
「聖人の教えを聞かず終に身を滅ぼす人の仕業
なりけり」


縦280×横245(mm)


　画題については「猫と鼠」(www.otsue.jp)も是非ご覧下さい。