耳を残した色紙サイズの厚手の和紙に『鬼と三猿』を描いたものです。
『鬼と三猿』は、その名の通り鬼が三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)を真似ている図で、四代目松山の創作図です。
『鬼の寒念仏』のバリエーションの一つとして制作されているため、鬼は墨染の袈裟を着ています。
鬼は猿と同じ様に、手で何かを隠そうとしています。どうやら目も口も耳も同時に押さえようとしたようですが、両手に余ってしまい、結局はどれも隠せないといったところです。
「悪しきをば見ざる聞かざる云わざるも思はざるこそ角も生えまじ」
画像の色紙をお届けします。
縦280×横245(mm)
かなりしっかりした紙ですので、裏打ちせずにそのまま額に入れて飾ることができます。天面と裏板で挟みこむ洋風の額のようなタイプが適しています。
通常の色紙よりも少し大きいですので、色紙掛等を利用される場合はご注意下さい。厚みはありませんので、裏に厚紙を重ねられるなど、工夫が必要かもしれません。