耳を残した色紙サイズの厚手の和紙に『神馬』Bを描いたものです。
寺社に奉納される馬を描いた図で、大津絵に何種類か存在する内の、黒い馬のタイプです。
中世から近世にかけて、大津には荷運搬用の馬が多数おり、総称として“大津馬”という言葉も残されています。
京に入る寸前の宿ということで、ここで馬を清めるといったことも行われていたようです。
馬とは縁のある土地柄、こういった“神馬”のような図も、当時から多く伝えられています。
「荒れぬれば縄たつ駒をいかにして つなぎとむらん春の若草」
かなりしっかりした紙ですので、裏打ちせずにそのまま額に入れて飾ることができます。天面と裏板で挟みこむ洋風の額のようなタイプが適しています。
通常の色紙よりも少し大きいですので、色紙掛等を利用される場合はご注意下さい。厚みはありませんので、裏に厚紙を重ねられるなど、工夫が必要かもしれません。
縦280×横245(mm)