耳を残した色紙サイズの厚手の和紙に『青面金剛』を描いたものです。
庚申信仰の主神で、江戸期には大流行した図ですが、現在では飾る方は少なくなりました。
ただ、石像や図自体は今も数多く残されており、起源が判然としないこともあって、今も興味を惹かれて調べる方は絶えません。
この図は数多くある大津絵の青面金剛図の描き方の中でも、江戸中頃のもので、最初期の凝ったものと比べるとやや省略された部分があります。
それでも、版木押しの鶏や、分廻しの月陽など大津絵の特徴はよく表れています。
かなりしっかりした紙ですので、裏打ちせずにそのまま額に入れて飾ることができます。天面と裏板で挟みこむ洋風の額のようなタイプが適しています。
通常の色紙よりも少し大きいですので、色紙掛等を利用される場合はご注意下さい。厚みはありませんので、裏に厚紙を重ねられるなど、工夫が必要かもしれません。
画像の色紙をお届けします。
縦280×横245(mm)
画題の詳しい解説は
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